吉村順三/住宅作法
私が尊敬する建築家、故・吉村順三氏が、同じく尊敬する弟子の中村好文氏に、対話形式で設計に対する思いや手法を語ったもの。
絶版なのが悔やまれる名著です。再販して欲しい。
今、図書館から借りて読んでいます。
備忘録の意味も込めて、その中から一節。
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(都市部の住宅密集地で住宅を設計するとき一番に気を遣うことは?の問いに)
やっぱりまず、隣近所の家とのバランスのことを考える。自分の家だけ変なかっこうの屋根を付けたり、いろんな飾りを付けたりするのはおかしいからね。
(中略)
ある場合には、こっちはもう妥協してでもね、皆が良くなるようにしなくちゃ。それが大切なんだよね。
(中略)
昔の下町では、隣の人がこうやったから、自分の家もこうやってやろうっていう気持ちがあったんだよ、そういうエチケットが。それがあったから近所の人と気持ちのいい付き合いや気持ちのいいヒューマンな町ができてたんだよね。
(街並みがあまりにひどいときは)
自分がデザインする一軒から、街並みを変えていくんだよ。それくらいの気持ちでやらなきゃ何も良くなっていかないよ。建築家には、そういう社会的な責任があると思うね。
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