日光研修
20日-21日、栃木県日光市で行われた建築士会の研修会と、日光東照宮改修工事の見学に行ってきました。
行く途中で見た竜王峡。
この先は滝。
20日の研修会では、関東甲信越の各都県での活動報告を聞きました。
皆さん、仕事の枠を超え、建築士として市民との交流を積極的にやっているなー、というのが主な感想。
大変刺激になりました。
翌21日は日光東照宮の本殿とその周辺の改修工事を見学。
一般の方が普段入れないところまで入れていただき、修復作業の様子を見学しました。
残念ながら撮影不可でしたので見ていただけないのが残念ですが、修復工事の半分以上が漆の塗り替え工事とのことで、作業内容の特殊性を垣間見ることができました。
修復で使用する漆は、国産にこだわったとのこと。
中国をはじめとするアジアで漆は取れるが、海外産は日本の気候に合わず、すぐに傷んでくるとのこと。
ここで、地産地消の大切さを聞くとは意外でした。
以下、一般の方の見学できるところを解説。
参道
参道の途中、鳥居の下にある天気が分かるという石。
斜めになったところの色が変わって天気が分かるらしい。
どうなると晴雨か、分かる人がいなくて、不明。
山門を抜けてすぐの人だかり。
云わずと知れた三猿。
本殿入り口の門。絢爛豪華。
本殿入り口の門をくぐってからの柱。
右から二本目の柱だけ彫刻の模様が上下反対。
逆さ柱といい、完成していないという意味。
完成すると、その後は崩壊のみという教えから、至るところでこのような細工が見られる。
このあと、本殿を取り囲む塀の修復作業を見学。
塀と一口に言っても、その豪華さは「塀」では済まされない。
本殿の裏側まで周って作業を見学しましたが、本殿の裏面も手抜きなしの豪華さ。
金箔をふんだんに使ってます。
本殿を出て一休み。
五重塔。
五重塔の最上部のみ扇状になっている屋根の骨組み。
下四層は平行な屋根の骨組み(=垂木=たるき)。
これも完成していないという意味から。
別料金を払って、眠り猫。
撮影している様子が微笑ましく。
この先の奥の院まで200段の階段。
途中の参道が落ち着いていて良かった。
眠り猫の先を登ってすぐ振り向くと、本殿の屋根が連なって綺麗でした。
写真撮影・録音のできなかった「鳴き竜」は一見、いや一聴の価値あり。
拍子木を鳴らすとリ゙ィィィィィ・・・という感じで、反響音が聞こえました。
鈴の音を少し強くしたような音で、反響音の中心が少し移動するのも面白かったですね。
住宅で作ってみたいという衝動に駆られますが、多分苦情の原因になるんでしょう。
こんなところで日光の旅は、お終いです。
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