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2007年7月

2007年7月26日 (木)

オフ会

もう丸一日経ってしまいましたが、昨日、たぬきさんのお声がけでオフ会がありました。

会場は、ウチの会社のお隣り「家寶(かほう)」。

たぬきさんご夫妻、ぐるまんさんご夫妻、穂野佳さん、私たちの計7名。

20070725 前菜

たくさんのことをお話したので、詳細は書きませんが、とても楽しく、あっという間の3時間でした。

今回のオフ会で、円卓がとても良かったように思います。

中国料理を7人でいただくには、ちょっと窮屈でしたが、真正面で向かい合うでもなく、なんとなくみんなの顔が見えるので、肩肘張らずにお話ができました。

また皆さんとお会いできるのを楽しみにしながら、お開きとなりました。

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先日、近所へ見に行った夕日。

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2007年7月20日 (金)

応急危険度判定作業

被災地へ行ってまいりました。

柏崎市のお隣、東京電力の原子力発電所で有名な刈羽村です。

ちなみに刈羽村原発の電気はすべて東京へ行っています。新潟は東北電力管轄なので、刈羽村原発の電気は使えません。宮城の原発エネルギーは使ってるかもしれませんが。

朝6:00に集合し、いざ現地へ。

北陸自動車道・中央ICから乗り、西山IC手前で少々混みましたが、概ね1時間半ほどで刈羽村役場に到着できました。

刈羽村役場の前には仮説トイレが設置され、役場入り口に消毒液とウェットティッシュが備えられています。水がありませんから、これで食中毒や感染を防ぐのです。

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われわれの作業内容は応急危険度判定という、現状の住宅が暮らしたり出入りするのに安全かどうかを判定し、緑(安全)・黄(注意)・赤(危険)のいずれかの紙を張ること。

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↑こんな感じで、明らかに危険と分かるものもあれば、瓦が落ちそうで危険な家も赤、中の床が大きく歪んでいたりして外からでは分かりにくいものもあり、注意して観察しながら紙を張ります。

建物は「緑」や「黄」でも、雨が続くと裏山が崩れそうなところもあり、それも赤紙。

↓農家の米の乾燥小屋が崩れた跡。米の乾燥機を10年も使っておらず、償却していないのが残念そうでした。判定作業中に、こういった話を各家々で聞くのが辛かったです。

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↓上の屋根を撤去して出てきた車。このあとエンジンがかかって、何よりでした。

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↓左手前の大谷石の塀がパッタリと道路に倒れていて、地震のときに近くを歩いていたら危険だったことが伺えます。

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↓2階の瓦が落ちて、1階の屋根を突き破っています。

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↓下が車庫で、上が子供部屋のようでした。

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街角のところどころに↑のように仮設トイレが設置されています。水道が使えないので、自宅ではなく、仮設トイレで用を足さなければなりません。

↓正面から見たところ。

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↓ほとんどのお宅が、屋根の棟瓦(てっぺんのところ)が落ちていて、雨漏れを防ぐためにブルーシートを張っていました。

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↓建物に張る紙。

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↓帰ってきてからの集計作業。

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↓午後に回ったところ。ほとんど黄か赤。

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↓刈羽村全体の状況が張り出してあります。

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今回、回ったところは、ほとんどが赤か黄の判定。

特に古い建物や、住宅と倉庫がつながっているお宅は、赤判定でした。

新しいお宅は割合「緑」判定でしたが、新しくても「黄」のお宅もあり、スジカイの入れる場所や配置バランスに大きく左右されることが分かりました。

想像していたより、地震の建物への影響が大きく、どの程度まで住宅を強く造るべきか、考えさせられます。(あんまり強くても良いわけではないので)

途中、雨が降ってきたので雨宿りさせてもらったお宅では、「お茶飲んでいきなせ」「パン、いっぺ(=たくさん)あるっけ食べていきなせ」と言われました。お茶だけいただきましたが、ほんとに食べきれないほどの配給があるようで、でもパンだけじゃねぇ・・という感じでした。野菜が摂れないので、健康管理が不安です。

判定作業は、取り急ぎの作業ですから、あまり長い時間をかけられませんが、皆さん、家の中のことまで事細かに説明してくれるので、思うように作業が進みませんでした。また、この後どうしたらいいのかという話になったりと、判定とは別の専門外の話にもなり、かといって冷たくあしらうわけにもいきませんので、分かる範囲で説明して次のお宅へ、という繰り返しでした。

本当に皆さん、疲弊しながら片づけをされていました。

あとは、やっぱり水ですね。水がないとどうにもなりません。大変でしょうけど早く水道が復旧されることを望みます。

まとまりませんが、現場の状況を感じ取っていただけたらと思います。

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2007年7月19日 (木)

明日は被災地へ

今日の新潟は暑いですね。

被災地の方が、体調を崩されないことを祈ります。

明日20日は、応急危険度判定のお手伝いに行ってきます。

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2007年7月18日 (水)

地震と建築士の仕事

新潟県中越沖地震、連日の報道で被害の状況は想像以上にひどいことが伝わってきます。

建築士(会)としての仕事は、これからになるのですが、現在は応急危険度判定を資格者がやっているところです。

残念ながら私は資格を持っておりませんが、応急危険度判定とは被害を受けた地域の建物に「この家は危険だから入ってはダメ」「この家は要注意」「この家は大丈夫」と3種類の判定を赤・黄・緑の紙を張っていくというものです。

コレは全半壊を示すものではなく、片づけで戻った人が二次被害を受けないための緊急措置です。

このあと、住宅をどうしたらよいかという相談が来るようになりますので、電話や現地での対応に建築士会が出動します。

現地では、被災者の自宅に行き、小さな被害であれば補修の方法を指南し、全半壊のようであれば、その旨を書面に記入し渡します。

その書面をもって役所に行き、補助金申請ということになります。(中越地震のときはそうでした)

しかしこの補助金も、仮設住宅に入ると貰えないので、被災者の方も判断が難しいところです。

一人(あるいは一軒)当たりに使うお金を均等にするという考えのようですが、住まいがないのに仮設住宅に入ると補助金が出ない、というジレンマに襲われるわけです。

補助金といっても数百万円しか出ず、補助金でできることは住宅の解体費用など、住まいに関することだけだったと思いますので、増額とともに、もう少し柔軟な対応を望みます。

まずは、これ以上の犠牲者が増えないことと、無事復興を祈るばかりです。

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2007年7月16日 (月)

平成19年新潟県中越沖地震

柏崎沖を震源とする地震があり、震源地柏崎を中心にたくさんの被害が出ている模様です。

お見舞いいただきました皆様、心より感謝申し上げます。

新潟市内は特に被害もなく、私のほうも無事に過ごしております。

中越地震から2年半を過ぎましたが、地球にしてみれば人間の昨日の今日、あるいは数秒の差でしかないのかもしれませんね。

こんなことも無事に過ごせているから考えられるのであって、被災者の皆様には心よりお見舞い申し上げます。

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漆に出会う旅

7/14-15と建築士会で、漆に出会う旅と題して、会津・喜多方へ研修旅行へ行ってきました。

台風接近であいにくの雨模様でしたが、大変勉強になりました。

まずは喜多方、漆美術博物館。

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ここには木の部分を漆塗りした建物があり、漆についての説明を受けました。

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柱、天井、長押(なげし)、鴨居(かもい)、ありとあらゆるところが漆を塗ってあり、落ち着いた雰囲気です。

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↑真ん中は貝のストラップですが、貝の部分は全部漆でできています。漆といえば、お椀や箸など芯に木を用いているのが普通ですが、これは漆だけを何層にも重ねて作った板から削りだしたものです。

箸置きに、とても惹かれましたが、ちょっとお高くて断念。また訪れる機会があって、まだ惹かれるようなら買いましょう。

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↑軒先にあった、電球の傘。漆塗りの器でできています。

こんなのも「あり」だな~。

このあと、木造の旅館と会津武家屋敷を見学。

夜は地元、会津の建築士会メンバーと交流会でした。

とても明るい会津の方々。今後も県を越えて交流しようと、約束しました。

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日は変わって。

会津建築士会のご配慮で、特別に建設中の学校を見学しました。

福島県立としては初めての中高一貫学校で、京都駅の設計でも有名な原広司氏の設計です。

完成前ということもあり、写真を出すことは控えますが、新潟市では考えられないような贅沢な予算と広さで、驚くことばかりでした。9月の二学期から使用するとのことですので、メディアへの発表を待ちたいと思います。

 

次に漆による絵付け体験です。

今回は「蒔絵」。

御わんに漆を塗り、色をつけていきます。

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↑黄色い線が下書き、右上の茶色く塗りつぶしたところが漆。

この漆の部分に・・・

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こんな風に色をつけていきます。

色を付けたあと、別の色をつけるため漆を塗ります。

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で、できたのがジャーン。カブの絵をつけてみました。

赤いところの銀とのボカシが、いい感じです。

漆器には、いろいろな絵のつけ方があることが良く分かりました。

行く先々で漆器を見るたびに、職人さんの苦労を思い起こすことになるでしょう。

漆器の絵付け体験をしたところは、工房にもなっていて、作業の様子を見ることができました。

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↑漆を塗って乾燥させたあとの研ぎ出し。

↓絵付けの場所。ちょうどお昼で、職人さんは不在。

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最後に大内宿という宿場町。

まるでタイムスリップしたような、かやぶきの街並み。

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折角なので、そばを食べようということで、蕎麦屋さんへ。

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雨で肌寒かったので、囲炉裏がありがたかった。

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左手前は大根のおろし汁。しょうゆを少し足していただく、高遠(たかとお)蕎麦というもの。

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越後平野は緑の絨毯。台風の影響も過ぎたようで、我々の帰りを待っていたかのように徐々に晴れてきました。

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2007年7月11日 (水)

戴き物いろいろ

ちょっと前の写真ですが、近所で通りがかりに見たアジサイ。

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さて、ここのところ立て続けに戴き物がありまして、ありがたいことです。

まずは、お吸い物。

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周りはモナカのように麩でできています。

で、右下のを開けてみました。(写真の色は↑の方が正確です)

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綺麗なハマグリ形。

真ん中を少し割ってからお湯を注ぐと、中からいろいろな具が出てきて、芸術作品のような楽しいお吸い物でした。

 

次は、じゅんさい。

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コレ、実は一升瓶!

数件のお宅におすそ分けしましたが、ちょっとビックリです。

そうそう、ビックリはドイツ語のビュックリッヒ(信じられない!)からきているそうですが、それはさておき。

じゅんさいのレシピって、意外と知らないことに気がつきました。

お味噌汁、お吸い物(上手にできない自信あり)、酢の物といったところでしょうか。

この季節、やはり酢の物に軍配です。

 

そして極めつけ?がコチラ。

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ご存知、揖保之糸。

しかしこの、ひと房ずつの包装はいかがでしょう?

初めて見た感想は「お線香?」(笑)

戴き物の戴き物ですが、私におすそ分けしてくれた方も、贈答用とは言え、ちょっとねぇ~といった感想でした。

そんなに包装しなくても、とっても美味しいですよ~。

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2007年7月 7日 (土)

漆と建築

予告していました「漆と建築」の講座に、主催者側スタッフとして参加してきました。

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心配していた入場者数も、ほぼ満席となり、嬉しかったですね。

最初は漆についての講演。

時系列を追って、技術や芸術性の向上を聞き、歴史的背景や、宗教的背景の中で発達してきたことが良く分かりました。

中でも面白かったのが、余談(笑)

漆は湿気を与えると乾く(硬化する)のも驚きですが、そのための大きなタンスのようなものがあって、これを風呂(ふろ)と言います。

湿気で一番いいのが大根の煮汁だそうで、漆を塗った器を風呂の中に入れる前に、大根の煮汁を口に含んで風呂の中にブーッと吹きかけます。

で、漆を塗った器を入れて戸を閉め、乾燥させます。

この、大根の煮汁を風呂に吹くことから『ふろふき大根』と言う名前が生まれたようです。

いや~驚きましたね。

ふろふき大根と漆がつながるなんて、思いもしませんでした。

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このあと、沈金絵付けの体験が行われまして、私も体験してまいりました。

これが体験で絵入れをしたものです。

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直径10センチほどのお皿。

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