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2007年6月21日 (木)

白熱電球製造規制!?

今日の朝刊に『省エネ電球普及促進』なる題名で記事が載っておりました。

「エネルギー消費の多い白熱灯から、省エネ型の電球型蛍光灯への転換を促すため、経済産業省は、電球に共通の省エネ基準を設け、各メーカーに基準の達成を義務付ける方針を決めた。」

とあり、続く説明では「事実上の白熱電球の製造規制」とあります。

私個人の意見としては、あまりに短絡的な判断で、断固反対です。

住宅設計において、照明器具の選択はとても気を使います。

蛍光灯は消費電力が少ないですが、スイッチのオンオフが多いと消耗が激しく、長持ちしません。白熱電球はスイッチを入れるとすぐ点きますが、電球内のフィラメントに寿命があり、一定時間で「電球が切れる」、消費電力も多い、という、それぞれの長所短所があります。

一般に、長時間、明かりを点けておくところには蛍光灯、トイレや玄関など短時間にスイッチのオンオフをしたり、すぐに明るくなって欲しいところは電球、と使い分けます。

また、白熱電球独特の「色」があり、これは現在発売されている白熱電球色の蛍光灯でも出せない「暖かさ」があります。

そういった心理的なことや使い勝手を考えずに、省エネのために電球が槍玉に上がるのは、納得できません。

他にやるべきことが、たくさんあるでしょう。

たとえば、これから建設される建物に、厳密な省エネ基準を設けた方が、よほど省エネになります。

とは言え、これをやってしまうと大手ハウスメーカーが軒並みアウトになってしまうので、経済的(政治的?)に問題があるかもしれません。

しかし、たとえば自動車メーカーは努力・実践していますね。各電機メーカーもエアコンや暖房機器で省エネ商品を開発しています。

でも、省エネ商品だとしても、たくさん・長時間使えば、意味がありません。一般市民が省エネ生活をしないで「モノ」の性能に頼るのは、ある意味、責任転嫁でしょう。

各家庭のエネルギー消費量は年々増す一方。

個人でできることもたくさんありますし、家の性能は我々プロの責任です。

性能が良くなれば、環境のほか、体への負担も軽くなりますし、体の負担が軽くなれば家計の負担も軽くなります。

真夏にエアコンの要らない、あるいはエアコンを少し作動させるだけでよい建物があれば、外がエアコンの廃熱で暑くなることも抑えられます。

政府関係機関には、もう少し総合的な判断をして欲しいと、切に願います。

そして我々も(一般消費者もプロも)今一度、省エネに対する認識をしなくてはなりません。

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コメント

私も~蛍光灯は好きじゃない!!
白熱灯派ですぅ~。
色が柔らかくて・・安心。少し暗いけどーそれがまた風合いが出るというもの・・・。
私のいる部屋は皆白熱球なのにーーコレが蛍光灯に?・・考えられないです。
蛍光灯はパッと付かないし、なんせ色気無いじゃない~?
省エネも良いけど~~どうなるのかしら~?

投稿: きりちゃん | 2007年6月23日 (土) 12時49分

きりたんぽさん
白熱電球、いいですよねぇ。
蛍光灯電球を作るためのエネルギー・寿命・切れたときの処分エネルギーや環境負荷を総称してライフサイクルコストと言いますが、これを勘案するとあまり省エネにならないような気がします。

家でエネルギーを使わなくなっても工場でたくさんエネルギーを使っているようでは意味がありません。(家での電球消費電力よりは少ないでしょうけど)

電球を規制する前に、もっとやるべきことありますよねぇ。

投稿: やまじ | 2007年6月23日 (土) 19時43分

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