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2005年11月 5日 (土)

11月3日(木・祝)前川國男邸

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6:00 新宿・小田急ホテルセンチュリーサザンタワーからは、朝もやの街並みが綺麗だった。

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もう一眠りしたあと、身支度して、朝食を済ませ、いざ出発。

江戸東京たてもの園には、いろいろな建物が移築保存されているが、中でも注目は『前川國男邸』である。 電車とバスを乗り継ぐこと約1時間、広い公園の中にたてもの園があった。

FL010015  たてもの園ビジターセンター

中に入り、ビジターセンターを抜けると、すぐ目の前に前川國男邸が見える。

今回前川邸を見学するに当たり、一切の知識を予習することなく、訪れてみた。 そこで素直に感じた内容を書いてみよう。

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外観のプロポーションの良さに見とれながら、裏側の玄関へ廻った。

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アプローチも計算されている筈なのだが、優しく迎え入れられた気がする。(巨匠の家だから、と言う先入観もあったかもしれないが)

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玄関脇にある塀(上写真・右)は、ポーチと庭を仕切っているのだが、塀に開けられた『穴』が圧迫感をなくしているようだ。 塀の高さも、高すぎず低すぎず、いい高さである。

FL010008  玄関

玄関は意外に狭く、ドアも中開きのため、靴がいくつか並ぶと開け閉めに支障が出そうだ。 建物案内をしているボランティアの方によると、もともと土足を前提に考えられていたとのこと。 左側の少し曲線を描いている棚が、玄関の空間を和ませていると思う。

FL020013  居間

玄関から居間に入ると、大きな吹き抜けが広がるが、極端に大きいわけでもなく、とても気持ちがいい。 入り口上から向こう側に続く天井の低さも、吹き抜けを効果的にしている。

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階段は緩く、広さもありゆったりとしていた。 手摺りもスッキリしているが、きっちりデザインされている。 普段は、2階へは上がれないのだが、ボランティアの方がいると、許可してくれる。 そんなことを掃除のオバちゃんが言っていたのだが、たまたま見学者が私たちだけになったので、オバちゃんは「今のうちに上がってきな!(ニヤリ)」と2階に上げてくれた。 ありがとう!

FL020015 FL020017  2階部分

オバちゃんの心意気で2階に上げてもらったが、しばらくしてボランティアのオジサンが来ると、もう一度上げてもらうこととなる。(当然オバちゃんのことは内緒) 今度はじっくりと写真を撮り、空間を感じることが出来た。

FL020028  掃除のオバちゃん

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2階の階段手摺りの親柱は、上がってきたときに掴み易い形になっていた。 階段の一番下も浮いているように見せるためか、「足」が付いている。

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居間のカウンターは、スチームヒーターがあるところは少し高くなっているが、テレビの後ろは、低く抑えて目線を下げるようにしてある。 これはボランティアのおじさんの話。

(上写真・右)玄関から居間に入る入り口のドアは、とても大きく、はば1.3mから1.4m位あっただろうか。 それも蝶番ではなく、扉の端から30センチくらいのところで軸回転となっていた。 開き方が面白いのと、もしかしたら、大きい扉のバランスをとるためにそうしたのかもしれない。 

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書斎と寝室は収納家具が造りこんであり、引き出しまで付いていた。 書斎の方には洗面まで付いている。 窓は引違いだけでなく、突き出し窓と言って、上が蝶番、下が開く形だ。 50年前で、このデザインは、とてもモダンで、大工さんは大変だったことだろう。

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ダイニングテーブルの傍には、今でも時々見る配膳台があり、台所は現在でも通用しそうなキッチンセットが置いてあった。

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ダイニングテーブル横の障子は、障子の中に更に片引きの障子が入っていて、上だけ開くことが出来る。 これは目からウロコであった。 何で今まで気がつかなかったのだろう。

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浴室はトイレ・洗面と一緒になっていて、これも現在でも通用するデザイン、配置だった。

便器のふたが黒いのが、これまたシック。 おそらく木製。

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普通、窓と言うと、柱と柱の間にサッシや障子が入るものだが、ここでは柱の外側に障子、サッシ、雨戸が走るようになっている。 気密性を要求する現在では、同じようにするのは難があるかもしれないが、とても機能的で、デザイン的にも美しい。

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屋根は昔ながらの瓦葺。 勝手口が凝っていて、ドアの上半分が開くようになっていた。 おそらく通風のためだと思うが、本当に細部まで設計されていた。

前川國男は、日本では上野の国立西洋美術館で有名な、ル・コルビュジェに師事した方で、その後、日本の建築に影響を与えたアントニン・レーモンドの事務所でも仕事をしている。 そしてなんと、新潟生まれだった。(4歳で引越ししているが)

最近ハマっていた「吉村順三」「中村好文」という建築家がいるのだが、この二人とも相通づる 「前川國男」の自邸は、ひときわ感慨深いものがあった。

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